歩行の良さの説明
歩行は私たち人間が生活している時に必ずとっている行動ですよね。
この歩行という行為、やっぱり健康に良いんですね。当然ですね。
まず、歩行は全身を同時に使っていきます。多くの筋肉が使われます。下半身の筋肉は特に刺激されます。この下半身こそが健康を生み出す大事な部分なんです。聞いたことあるかもしれませんが、下半身には人体の6割近くの筋肉量があります。つまり下半身がしっかり鍛えられると、筋肉からもたらされる良い効果がとても大きくなるんですよね。
その一つに血行があります。
ふくらはぎは第二の心臓と言われています。もう少し広げて言っても脚は第二の心臓だといっても良いでしょう。
人体の大半の筋肉が下半身にあるとすれば、そこに含まれる血管や血液も必然的に多くなります。しかし、地球には重力が存在していて、全身を巡る血液は下半身に溜まりやすくなります。こうなると「むくみ」という現象になってしまいます。
下半身の筋肉を1日、あまり使わないでいると、血液やその他の水分が下半身に溜まってしまいます。また、筋肉が少ないと、運動をしても効率よく血液を押し流すことができなくなります。
このことから、下半身は良く使うこと、そして、筋肉量を増やすことが重要になるんですね。
捕捉、血管の種類
初歩的な捕捉をしておきますね。
血管には大きく分けて2種類あります。
それが動脈と静脈です。
動脈は心臓から体の各部位に向かって行く血管で、静脈は逆に体の各部位から心臓に集まる血管のことを言います。ですので、けっして酸素が多い血管が動脈というわけではありません。ほとんどの場合がそうなんですが。
この2種類の血管が体内に張り巡らされて、私たちの全身の細胞に栄養素や酸素などを届けてくれて、代わりに、各部位から二酸化炭素や、いらなくなった物質を持って行ってくれます。
水分調整もやってくれます。
このように全身に新鮮なものを届けてくれるのは良いですが、心臓に帰って行くときは、鮭の遡上のように重力に逆らって戻っていかなければいけないんです。この時に心臓だけの力では、どうしても力不足です。
そう、各部位にある筋肉が大活躍してくれるのです。
筋肉ポンプとも言って、筋肉の収縮と弛緩によって血管をモミモミしてくれて、血液をスムーズに心臓に戻してくれるのです。
この時に下半身の筋肉量や活動量が低下していると、古い血液が心臓に戻りにくくなり疲労が抜けない状態になったり、血液が酸性に傾いて、コリの原因になったりしてしまうんです。
下肢静脈瘤という現象
聞いたことありますか?
下肢静脈瘤。
これは下肢、つまり下半身の静脈のコブなんです。
下半身に存在している静脈がどんどん機能しなくなって静脈がコブのように膨らんでくる現象です。
静脈の中にには静脈弁という弁があり、これが血管内の血液の逆流を防いで心臓まで帰りやすくしてくれているのですが、この弁が壊れてしまっている状態です。そうなると、どんどん下半身に血液が溜まってしまいます。
下肢静脈瘤になってしまう原因は、一般的に立ち仕事の人や座り仕事の人、運動不足の人、下半身の筋肉量が少ない人、遺伝的、妊娠中だったりします。
このなかでやはり、筋肉の影響がとても大きいんですね。
運動不足も結果として筋肉量不足を招きますし、立ち仕事も実はあまり下半身を動かさない状態となっていて、運動不足と似ています。
むくみや下肢静脈瘤の予防と改善
もう、ここまでくると予想できますよね。
むくみや下肢静脈瘤の予防にも改善にも、圧倒的に有効なのが、運動です。
それも運動によって筋肉も増えることです。筋トレはとても効果の高い運動の一つですね!
脚やせや、下半身をすっきりさせたい場合も下半身をしっかり鍛えましょう!
やっぱりウォーキングですね!
いざ筋トレしようと思ってもやり方が分からなかったり、どうしても続かなかったりする人も多いと思います。
やっぱり私たちは日頃から歩いていているので、この歩き、という行為を上手く使うことが手っ取り早いですよね。
いっぱい歩きましょう。言われなくてもわかっていますね。ぜひ歩きましょう。
この時、しっかり太ももやお尻を使っている意識をして歩きましょう。太ももをたくさん使うと、太くなりそうで、嫌だ、という人もいるかと思います。しかし、太ももをしっかり使うと太くなるどころか、引き締まり、メリハリが出やすくなります。
健康的に筋肉質で引き締まっていた方が、見た目も健康面でも良いことづくめですよね。
ウォーキングは大股で歩きましょう、などと言われることもありますが、無理に急ぎ足で歩く必要はないですよ。
それより、意識してほしいのが、使いたい筋肉を意識しながら歩いて欲しいということですね。いくら急ぎ足でスタスタ歩いていても、なんにも考えずに意識せずに、ただ歩いているよりは、しっかり意識が行き届いて歩いている方が効果もぜんぜん違いますよ!
階段も使おうね
きました、階段です。
ウォーキング効果をさらにアップさせるには階段は上り坂をしっかり使い込むことです。階段や上り坂は片足スクワット効果に匹敵する運動効果があります。
しっかり踏み込むことで、下半身の筋肉を全体的に使い込むことができます。階段では特にお尻の筋肉や太ももの筋肉を使うように意識してみましょう。勢いでスタスタ登るのではなく、一歩ずつ筋肉を使う感覚で階段登りをしてみましょうね。
歩行は健康の基本!
ということで、ここまで長くお付き合いいただきありがとうございます。
この記事で言いたいことは歩行、ウォーキングというのは健康を目指す人にとっては基本ともいうべき行為だということですね。
お食事や睡眠、サプリメント、などあらゆることにおいて健康意識が高くても、歩行が十分でないと、その他の健康のための取り組みも半分くらい打ち消してしまうほど大事なものです。
歩行をおろそかにして、健康はないんです。
それも15分くらいや、お買い物ついでなどの歩行ではなく、あえて時間をそのために割いて行う歩行が一番効果的。
何かしら普段からお忙しい人の場合は、それでも寄り道などして、歩く時間を増やしましょう。
健康とはそれくらい、努力を重ねないと、なかなか実現しないもんなんですよ。
厳しいようだけど、事実でもあるんです。
なんでも予防からですよ。
なってからの対症療法では後手後手です。
本当の意味での健康は日常生活からの積み重ねなんですね。
ぜひ、歩行、ウォーキングを意識的に増やしましょう!