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武術の蹴りとは? 蹴りのもたらす効果とは? まとめ |
武術の蹴りとは?
ひとまとめに武術の蹴りと言っても何を想像するか様々だと思います。
キックボクシングなどでみる回し蹴り、英語ではラウンドハウスキックなどと呼ばれている、のは有名ですよね。
キックボクシングのキックの詳しいやり方説明はこちらでまとめています。
しかし、武術で使われる蹴りというのは実にたくさんあります。
変則系も入れると豊富なバリエーションがあるだろう。
代表的な蹴りは前蹴り、横蹴り、後ろ回し蹴り、旋風脚、二起脚、斧靭脚などなどたくさんあります。
武術的な蹴りの1つ、基本練習にもなっているベーシックな踢腿(てきたい)という蹴りで、柔軟性もアップできちゃう蹴りのご紹介をしております。やり方説明などはこちらをご覧ください。
武術的には蹴りは攻撃性がとても高いです。
ここで一つ補足なのだが、空手などの日本武術と中国武術とでは「蹴り」の概念が多少異なります。
日本武術などは上段蹴りなども多く、遠い間合いからの飛び道具的な要素が含まれるのに対して中国武術にはほとんどは下段系がメインで、大きく回して蹴るというより小さく鋭くすばやく完結させることが多いですね。さらには中国武術では遠い間合いよりは近い間合いからを想定した蹴りが多いです。
キックボクシングや東南アジアなどの格闘技も比較的遠い間合いを想定した蹴りという印象が強いです。
いずれにしても、脚は常に体を支えている部分なので、腕なんかよりも力は強いですよね。当然だけど。
ただ、その分器用には動かせないですよね。
しかし、武術ではその器用には動かない足をなるべく器用に使うようにするのです。
高い位置を狙う蹴りや角度を変えた蹴り、膝を使ったりと多種多様です。
武術においての足は実はかなり重要な役割を果たしていますよ。
蹴りのもたらす効果とは?
では蹴りがもたらしてくれる効果はいったい何があるのでしょうか。
蹴りの大きな特徴は片足になる事ですよね。必ず片足になるのです。片足になるとバランスを取るのも難しくなります。その状態でしっかりバランスを取らなければならないんです。
想像すれば分かりますが、なかなか難しいことなんですね。
その状態で様々な蹴りを操らなければならないです。
蹴りが上手くなると必ずと言っていいほどバランスが良くなるのだ。
さらに軸足から軸を真っ直ぐにしなければならないので、体の軸も出来てくるのです。
つまり蹴りの練習をしていればバランスも良くなるし、軸も良くなるのです。
また蹴りは片足を上げてコントロールするので、骨盤周辺の筋肉やウエストの筋肉まで刺激されて引き締まります。
様々なバリエーションの蹴りを練習すれば三半規管だって鍛えられます。
回転系の蹴りも練習すれば、初めは目が回ることもあるのですが、上手くなれば目も回らなくなってきます。
脚には大きな筋肉が集まっており、その分血管も多い。そうすると脚をたくさん使うと血流も促されます。蹴りを練習することによって大きな筋肉が活動し、全身に血流が行き渡ってきます。
キックボクシングでのキックでの効果や体幹への影響などはこちらでくわしくまとめています。
また、こちらの記事では大量発汗と美容効果の関係もキックボクシングの視点から解説しています。
あわせてご覧ください。
まとめ
ということで、蹴りには様々なバリエーションがあります。
回転系や変則系なども入れたらかなりたくさんあります。
足は常に体を支えているということもあり、腕より力が強いです。しかし、その分器用には動かせません。
だから、器用に動かす事じたいが良いトレーニングになるんですね。
そして、バランスも良くなり、三半規管も鍛えられます。
軸だって出来てきます。
姿勢も良くなる。
血流も促される。
蹴りには想像以上に効果が高いんですね。