とにかく毎日やってみる
まずは毎日やってみることですね。突然雑な説明になってしまいますが、理論的なことを語るよりも、何よりも毎日実践してみることが大切なのだと思います。そうしたら見えてくるものが必ずあります。
どんな分野にも長年やっていないと分からないこと、見えてこないものは存在するじゃないですか。
とにかく実行していくこと。それの積み重ねですね。
そうしたら、まず最初に感じることは自分の体の中の変化や調子などの変化に敏感になってきます。今日は調子が良い、今日は調子が悪い、などというように。
また、腕の位置、足の運び、呼吸、筋肉の動きにまで意識が行き届いてきます。たまにしっくりいく動きも感じられる時もあります。しっかり行うとじんわり汗ばみ血流も良くなり、体も温かくなってきますよね。
毎日1分でも5分でも良い。できる時にできることをやってみてください。
武術とは日々の生活の中に溶け込んでいるものです。
そうやって毎日積み重ねていくと気づいた時には想像以上に体は丈夫になっていたりするものですよ。柔軟性も増していることも。
もう一つ生きていくために必ず毎日していることとは?
生きていくためには必ずしていることがいくつかありますよね。
代表的なのは食事。もう一つは水を飲む。他にも睡眠。もう一つ忘れていることがあります。それは呼吸です。
これらどれを欠いても命の存続は不可能ですよね。しかし、今あげた中でもっとも死に直結するものはなんでしょうか。
それは呼吸です。
呼吸は5分も口と鼻を塞がれたら、ほとんどの人は死ぬのではないでしょうか。
しかし食事も水も睡眠も3日くらいならなんとか無くても生き延びられますよね。
このように一番命に直結しているのは呼吸なのです。
武術ではこの呼吸をとても大切にしています。
呼吸をコントロールすることが自らの命をコントロールするとも言われています。
当然ですが、ここでは不老不死のような幻想的なことを言っているわけではないですよ。
呼吸は脳や神経、副交感神経、交感神経、細胞、筋肉、内臓と体内全てとつながっています。呼吸は気血水の元のようなものです。
良いものを取り入れて、悪いものを吐き出す行為が呼吸ですよね。
この必ずしている呼吸も日々鍛錬して、意識的に呼吸を繰り返すのです。
武術の世界では武術特有の呼吸法がいくつかあります。日本の空手にも独自の呼吸があります。
息吹呼吸や丹田呼吸などもそうです。
呼吸はリラックスにもつながる。感情や気分もコントロールします。
武術呼吸だけを必死にやっていても汗が噴き出してきます。体の内部から体温が上がってくる感じがしますよ。冷え性などもなくなります。
血液の巡りも良くなるんですね。
まとめ
ということでまずはとにかく毎日続けてみるとです。続けないと見えてこない世界があるからです。
毎日やるとその日の調子なども分かってきたりしますよね。毎日やることで、自分の体を見つめることができるようになります。
毎日やっていくと柔軟性や筋肉も知らずに鍛えられていき、丈夫になっていきます。
そして武術では呼吸をすごく大事にしています。呼吸は命と直結しているからです。
呼吸をコントロールすることで感情や気分、気血水などもコントロールもできるようになります。
このように武術は毎日やることで、得られるものがかなり多くあり、計り知れないのです。