ストレスは悪いこと?良いこと?
え??そんな質問。。。。。。
聞かなくてもわかるじゃん。悪いことでしょ。
っていう風に普通は思いますよね。
え?じゃ、なに、良いことなの??
という風にツッコミたくなりますが、実はこれも不正解。
なんやねん、ひっかけ問題か。暇じゃないんでからかわんでくれ、ってなりますよね。
ちょっと待ってください。
実は悪いストレスも良いストレスに変わるとすれば、すごくないですか?
今回はそのことについて解説していきますよ〜!
ストレスとは?
ストレスの勉強からといきましょう。
ストレスとは一体なんでしょうか。
これはもともと物理学の用語でした。ある物体にエネルギーを加え続けるとその物体は変形します。もしくは壊れます。これを「ストレス」「応力」と呼んでいます。
んで、このストレスを与えるエネルギー体を「ストレッサー」と呼んでいます。
例えば、目の前に空のペットボトルがあります。この空のペットボトルを手で押し付けると凹みますよね。しかしちょっとだと、ペットボトルの形状は戻ります。しかし、さらに押し続けていくと、こんどは潰れます。
この現象がストレスです。そして手がストレッサーということです。
この物理学的用語が転じて心理学にも使われるようになり、ストレス社会、ストレス発散なんて使われるようになりました。
もともとは物理学なんですね。
心のストレスとは?
では心理学に転用されたストレスとはいったいどんなものでしょうか。心理学でもストレスを与えるものはストレッサーと呼んでいます。
ストレスと聞いてイメージしやすいのは仕事や会社、人間関係などですよね。
嫌なことやったり、やらされたり、きついこと言われたり、暴力振るわれたり、全部ストレスです。むしろ生きている以上、ストレスだらけです。
このストレスもちょっとなら自己治癒します。寝て翌日になれば忘れています。でもどんどん圧力が増えたり、続くと、それに耐えられなくなり、崩壊してしまいます。
そうなってしまうと精神的に崩れてしまい、うつ病などを発症してしまいます。その手前の段階で抑うつ状態が続きます。
体のストレスも??
心と同じように体にもストレスがあります。これはどちらかというと物理学に近いです。
たとえば足をねんざしたとき、ちょっとだったら少し痛い、で済みます。でも思いっきりねんざしたら、靱帯まで切ってしまう、ということにもなります。これが体のストレスです。
転んで手をついたら手首を骨折してしまった。これも体へのストレスですよね。
頭を打って脳震盪。これも一瞬の衝撃で脳が揺らされて失神してしまう物理的な現象です。いきすぎると脳挫傷になってしまいます。
普段の生活でもちょっとぶつかったりしますよね。これら一つ一つが全部ストレスなんです。でも、骨が丈夫ならなんてことないですが、弱ければ骨折ですよね。
心も体もストレスに強い弱い、はその人の耐久度、と言えるかもしれないですよね。
耐久度を強くできる??
そしたらストレスに負けないようになるためには耐久度を上げればいいじゃん、ってなりますよね。
実はできるんです。
良いストレスに変えちゃえ!
そこで最初の質問に繋がってくるんですね。
実はこれらのストレスとうまく付き合うと悪いストレスも良いストレスになっていくんです。
まずは分かりやすい体のストレスから説明しますね。
体のほうは物理的に強くすれば良いんです。骨とかスジとか。
ということは運動が良い効果となるんですよ!
たとえば、手をついて骨折してしまう話ですが、骨折しない程度で手をついて支えると骨が刺激を受けて強度が増していきます。さらにちょっと腕立てをすると筋肉まで成長します。
そうすると、前より強く丈夫になっていきます。
同じ手をついた、という事実でも一方は骨折、他方は成長、になりますね。
なにが違うのでしょうか。これはストレスをうまく利用したからなんです。
骨折するレベルは悪いストレスです。行き過ぎです。でも骨折しないレベルは良いストレスなんです。悪いストレスから良いストレスに変えちゃったということです。
良いストレスは成長させてくれます。悪いストレスは破壊させます。
たとえば転んで背中から落ちたら誰でも苦しいですよね。でも柔道家は投げられても平気です。それは少しずつ受け身で体が慣れてきて結果的に丈夫になったということです。でも同じ柔道家でもコンクリートの上に背中から投げられたら痛いと思います。でも裸足でコンクリートやタイルの上は走れますよね。
これは、背中は地面に衝突することに慣れていないですが、足の裏は毎日刺激を受けて丈夫になっているので石の上でも走れるんです。
体も毎日石に打ち付けていたら、空手家のように素手で瓦を割ったり、バットを折ったりできるようになります。
でも普通の人がいきなり瓦を割ろうとすると、おそらく骨折します。
これも悪いストレスと良いストレスの違いです。
なにが言いたいか分かりましたでしょうか??
人間はストレスがなければ成長はしないということです。ストレスの強さを調整すれば良いストレスとなり自分を成長させてくれるのです。
心のストレスはもっと複雑
体はストレスを調整しやすいです。
筋肉痛になっても休息を与えれば回復します。
でも心のストレスは気づきにくいのが難しいところなんです。そして体と違って見えにくいのでこれも難問にしている原因です。
逆に分かっていても避けられないということもありますよね。
会社はすぐにはやめられないし、人間関係も避けられないときもあると思います。
心のストレスで悪いストレスをどうやって良いストレスに変えれば良いのでしょうか。
解決方法
心のストレスを良い方向に変えるのは簡単ではないです。が、色々組み合わせていくことで効果も出てきます。
① しっかり回復させること
② 受け取り方を変えること
③ 生理学的アプローチをすること
④ 栄養学的アプローチをすること
の4つにだいたいはおさまると思います。
まず、①は筋肉と同じですね。辛いトレーニングでもしっかり回復させると前より強い状態になっていく、という現象です。超回復ですね。
心も同じで、辛い状況でも、定期的にしっかりリフレッシュさせることができればストレスも緩和していくし、耐久度も上がっていきます。
次の②ですが、これは勉強と似ています。数学や歴史など、勉強は嫌ですよね。苦手な教科ってあると思います。でも諦めると受験には合格しません。嫌だ、で終わらせるとこれは悪いストレスになります。でも、少しずつでもいいから分かるところから解いたり覚え方を変えていけば結果それが良いストレスになり、成長に繋がります。
心では、嫌なことが毎日あっても、捉え方、考え方を変えるのです。これはもしかして、自分のためになることかもとか、チャレンジになるとか、もしくはあえてスルーする方法を見つけるとか、やり方を変えることですよね。
どうしても辛い時はそう思えない時もありますが。どうやったら良い方向で受け取れる発想ができるかを考えるのも一つの手ですね。
③は生理学的なアプローチです。突然理解しにくくなりましたね。
生理学的とは体内の反応的にと言い換えても良いですね。
例えば暑ければ汗が勝手にでますよね。寒ければ勝手に震えますよね。これは生理的反応です。
心もこの肉体の生理学的な反応から耐久度を上げるということです。
人間は運動をすると様々なホルモンや循環が起きます。
成長ホルモンがでたり、血液が循環したり、脳に酸素が行きとどいたり、生理学的に刺激を受けます。そうすると抗ストレス物質も分泌してくれることも分かっています。
単純に運動するとリフレッシュすることも事実ですよね。
生理学的なアプローチとは「運動」です!言い方を変えればエクササイズですよね!
最後の④は栄養学的にです。栄養学的にというので食事なんです。
抗ストレス物質は食物にも含まれています。とくに植物性に豊富に含まれています。
ビタミンやポリフェノールなどがストレスから心も体も守ってくれるのです。
やっぱり栄養バランスが良いとストレスにも強くなりますよね。
ストレスが溜まってしまうと、スイーツやお肉、ラーメン、ジャンクフードに衝動的に手が伸びてしまいます。でもこれが続くと余計に栄養バランスが悪くなり、ストレスにどんどん弱くなってしまいます。
ストレスに弱くなって、辛いからジャンクフードを食べる。栄養バランスが悪くなるのでもっとストレスに弱くなる。さらにジャンクフードを求める。。。。。
悪循環ですよね。
ストレスに対する耐久度は良い栄養バランス、植物性食品をたくさん摂ることで心も丈夫になっていくんですね!
食に関しての記事はこちらにも詳しく解説されています。
「食材と老化の関係」→https://miraclebody-lorego.com/?p=3687
最後の提案!
人間生きていればストレスだらけです。辛いことも多いです。
でもこの悪いストレスを良いストレスに変えましょう!
心も体も休息が必要ですよね。定期的にしっかりリフレッシュさせながら、ちょっと考え方や受け取り方をかえて、みましょう。筋肉もトレーニングのやり方変えると成長するように。
そして、適度な運動を普段から取り入れて自己治癒力を高めて、良い栄養バランスで体と心の材料をしっかり取り込んで、強い心と体に作り変えてもらいましょうよ!