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肩関節のしくみ

肩の関節ってどこ?

普通肩と言ったら、肩ですよね。両腕の付け根の部分で、人体で横に張り出しているところですよね。

 

でも実際、厳密に肩と言ったらどこか知っていますか?

 

肩関節は広義の意味では、胸骨、鎖骨、肩甲骨、肋骨、上腕骨から構成されているんです。複合的な感じですよね。

一方狭義の意味では、さきほどの一部分で肩甲骨と上腕骨の関節を指す時もあるんです。この場合は肩甲上腕関節とも言います。

 

 

 

広義の意味での肩関節は何か特別なの??

さきほどあげた、肩関節で広義の意味がありましたね。

このたくさん骨が関係し合っている関節は何か特別なんでしょうか。

 

肩複合体としての関節

おさらいですが、この場合の肩関節に関与する骨は、胸骨、鎖骨、肩甲骨、肋骨、上腕骨です。多いですよね。

関節は最低2つの骨がないと関節とはならないです。ということはこのたくさんの骨が関わっている場合は関節は複数ありそうですよね。

そう、関節は3つ。

 

  1. 肩甲上腕関節
  2. 肩鎖関節
  3. 胸鎖関節

です。一つ目は一度出てきましたね。

 

肩甲上腕関節

狭義の意味での肩関節です。肩甲骨関節窩と上腕骨頭の関節で可動域が一番大きんですね。

肩鎖関節

これは肩甲骨の肩峰(けんぽう)と鎖骨の関節で可動域は小さい。

胸鎖関節

これは胸骨と鎖骨の関節で、これも可動域は小さい。

 

 

さてさて、今説明してきたのは物理的な意味での関節。何かと何かの間にはつなぎ目ができますよね。単にそんな認識の関節です。

しかし、人体には実用的な意味での関節というのも存在するんですよね。

人間は両腕を器用に使えるので、肩の関節に機能的な部分があって、それを「機能的関節」と呼ぶところがあるんです。

 

 

  1. 肩峰下関節
  2. 肩甲胸郭(きょうかく)関節

 

これら2つはちょいと複雑で、実際には骨同士のつなぎ目ではないんですが、腕を動かす上で、関節のように機能するんです。

肩峰下関節は「第二肩関節」とも呼ばれかなり重要です。ついで、肩甲胸郭関節は肩甲上腕関節の次に可動域が広いんです。

ここが動きにくくなると、そもそも腕が上がりにくくなったりと影響は大きいんですね。

 

 

 

肩の関節の動き

解剖学には人体の動きを説明する時に、ここが右に動いて、上に動いて、ぐるっと回って、というような会話をしていたら、どっち目線で言っているのか、上って言っても立っていれば頭上だけど、仰向けに寝ていると上は顔の前方面??

 

?????

 

となって話がめちゃくちゃになってしまうので、共通の言葉があるんですね。

 

これから解説交えて説明します。

 

肩甲骨の可動域

肩甲骨は背中側に張り付いていますよね。ちょうど位置的には肋骨の上から数えて2番目と7番目の間に位置しています。

肩鎖関節と胸鎖関節の動きと一緒に背中側(胸郭)を滑るように動いているんです。

 

  • 挙上 = 肩をすぼめる動き
  • 下制 = 挙上の逆の動きで肩を下げる動き
  • 外転 = 肩甲骨が背骨から離れるように広がる動き
  • 内転 = 外転の逆で肩甲骨が背骨に近寄るように寄っていく動き
  • 上方回旋 = 肩甲骨の骨の下の角がグルっと上の方に回っていく動き
  • 下方回旋 = 上方回旋が逆にグルっと下の方に回ってもどる動き

 

と、このような動きが肩関節にはあるんですね。

 

 

色々な骨や関節が複雑に絡み合って腕が動いているんですね。

 

 

 

肩甲上腕リズム

どんなリズム??ダンスの振り付け??

 

いえいえ、肩関節の動きを学問的に言っている言葉なんですね。

 

これは腕を頭上に上げていく時に、肩甲胸郭関節と肩甲上腕関節が共同作業で行われる動きを言っているんです。

ちょうど肩甲上腕関節の外転(外に広がるように動く動作)と肩甲胸郭関節の上方回旋が2:1と言われているんです。

この現象を「肩甲上腕リズム」というんですね。

 

さらに、このとき肩甲上腕関節では、つまり上腕骨が関節の中で転がりながらもそれとは逆方向に滑りながらこの滑らかな腕の動きを実現しているんですね。

すごくないですか!!

 

 

人体って不思議に満ちてますよね!

 

 

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