武術特有の姿勢や立ち方
日本の武術も中国の武術も共通して、見ててかっこいいですよね。
あの、独特な雰囲気。
立ち方。姿勢。
武術はかっこいいです。
武術は下半身の安定感や体の軸を鍛えることが多いので、普通に暮らしている人よりも姿勢も立ち方もかっこよくなるんですよね。
しかも他のスポーツでは競技成績が重要で姿勢とかあまり意識しないことが多いです。バレエとか体操などは見た目の評価もあるので多少意識するとは思いますが。
武術と似ている(性格には似て非なるものですが)格闘技でも武術ほど姿勢を意識はしません。極論的には試合に勝てれば良いので。
しかし武術では体を徹底的に作り変えるような作業が含まれています。
例えば、突きをするにしても、肩の位置や腰の使い方、顔の向け方、下半身の形など細部にまで注意を向けます。
蹴りも同じです。テキトーに蹴っている訳ではないんですよね。
例えば、蹴る時、軸はブレていないか、頭が傾いていないか、腕の位置は合っているか、腰の使い方は大丈夫かなどです。
一つの動作で同時にかなり多くのことを意識していきます。
このように細部にまでこだわることで、体の使い方が少しずつ変わっていきます。
人間は動きやすいように自然と自分なりに調整してしまうものです。
それは楽なのですが、それが続くと体の一部分にだけの負担が増えてしまうんです。体は楽したがります。
武術ではこのように楽でないことをあえて重ねることで、人間本来の効率の良い、丈夫な体に作り変えていくのです。
武術から得られるものはけっこう多い
武術から得られるものはとても多いです。
簡単に言っても、たとえば軸ができたり、安定感が出て来たり、足腰が丈夫になったり、血流が良くなったり、呼吸が深くなったり、ダイエット効果もあったり、柔軟性が増したりとたくさんの効果があります。
数百年前までは、武術は本来は戦いのための稽古でした。つまり、いついかなる時でも動ける体、丈夫な体、反撃する反応力、でなくてはいけないですよね。現代では戦乱の時代ではないので、戦うことはないですが、武術はそのような要素を引き継いでいるので、発想は同じなんですね。
つまり、現代的に置き換えると、いざなにか重い物を持つ時や、つまづいた時のとっさの反応、など普段から丈夫で動ける体に繋がっていくのですね。
武術はさらに養生効果も高い
武術、とくに中国に伝わる武術は東洋医学の要素も混ざって進化してきたので、武術の練習のプログラムの中に、健康や養生の要素も含まれているんです。
たとえば武術では呼吸を大事にします。
腹式呼吸や武術的な呼吸を行うことで、リラックス効果や血行促進、体内調整などにもなります。
また全身をバランス良く使っていくことで、全身の関節が強くなったり、筋肉への刺激になったり、するので左右差がなくなったり、体幹が強くなったりします。
男性だけでなく、むしろ女性にはぜひ武術に触れてほしい
武術は男性に好まれる傾向にありますが、女性にもオススメしています。
武術は先に出たように、健康効果も高いです。
女性で多いのが冷え性です。
でも武術は体幹が鍛えられるし、血行促進するので、体温が高くなります。筋肉量も増えて引き締まります。言い方を変えるとシェイプアップにもなるんですね。
さらにオススメなのが、護身術にもなるというところです。
力の入れ方、逃げ方、蹴り方など少しでもやっていた方が、いざという時動きやすいです。
現代の日本では治安も世界に比べれば安全ですし、警察やセキュリティーの環境も整っているので、そこまで危険な目には遭いませんが、それでも全く護身術を知らないのと知っているのでは、心の持ちようが変わると思います。
本来は護身術は使う機会がない方がベストですが、明日のことは分かりません。健康にもよくて、運動不足解消になるならば、身につけていて損はないと思います。
このような理由から、女性に武術をオススメしたいですね。