肩こりも現代病の一つですよね。
肩こりも関節痛の悩みの80%にも及ぶ割合の人たちが抱えている症状でもあります。
肩こりはデスクワークの業界ではほぼみんな持っている症状のようですね。
移動しているお仕事でも肩こりが多いくらいですから。
国民病ですよね。
肩こりがひどくなってくると、首や頭までが痛くなってきてしまいます。
そうなると普段の生活も辛く、重苦しい状態となってしまいます。
そんな肩こりですが、詳しい原因やメカニズムが分かると予防や改善にも役に立ちますね。
一番多いのは血流不足!
いやー、もう有名な話ですよね。
これはもう常識というレベルです。まさか王道が出てくるとは、という感じですよね。
しかし、それだからこその、必要な理解なんです。血流がどうして不足しているのか。どうやったら血流が確保できるのか。血流とはなにか。など、知るほど解決や予防に近づいていきます。
肩こりに関係する主な筋肉は腕を常に釣り上げている僧帽筋、肩甲骨じたいを引き上げている肩甲挙筋、肩甲骨を背中側に引き寄せる菱形筋です。
これらの筋肉は常に首を支えており、肩甲骨の動きにも関与しています。
そのため、これらの筋肉は常に収縮をしている状態が続きます。
そうなると、その周辺の血流が遮断された状態になり、酸素や栄養素が足りない状態になってしまいます。さらに流れが悪いので溜まった疲労物質なども排出がスムーズに行われず、溜まり続ける状態となってしまいます。そうなると痛みの物質などが出てきてしまい、肩が痛いという感覚になってしまいます。
痛むとさらに緊張してしまい、ガチガチになるので悪循環となってしまいます。
他の関節でも痛みが出ているという方はこちらの記事を見てみてください。メカニズムなどが説明されています。
4つの原因
肩こりにはなりやすい条件というものもあります。
1 体型と姿勢
2 加齢
3 ほかの病気の影響
4 スポーツ障害や事故
というのがあげられます。
1の場合では、太った人の場合、腕も同じように重くなる為に、その重い腕をずっと支えていなければいけないので、肩こりになりやすいです。逆に痩せ型の人の場合は筋肉も細くなるので疲れが溜まりやすくなります。
なで肩の人の場合は鎖骨と第一肋骨の間の血管と神経が圧迫されやすいので痛みの原因となってしまいます。
また、猫背やずっと同じ姿勢だったり、寝転がっていたりすることも肩こりになってしまう原因となります。同じ姿勢が続くと筋肉の動きも無くなり、固まった状態が続くので、そうなると血流不足、酸素不足のような状態になるのです。
デスクワークなどでデスクの高さが合っていなかったり、体に無理がかかってしまうような環境での作業が続くと肩こりになってしまいます。
2の加齢ではよく聞く四十肩とか五十肩のような現象です。これは正式には肩関節周囲炎とよばれる現象で、肩の周りの筋肉が加齢によりバランスがくずれたり、固く縮んでしまったり、関節を取り巻く組織が傷ついた状態です。自然に消えていくことも多いです。
3の、病気の影響の場合ということもあります。
自律神経失調症や更年期障害、眼精疲労などが肩こりを引き起こしているということもあります。また、冷房の効きすぎた部屋に長時間いたりすると、筋肉が固まってしまいます。
4の場合は肩を使いすぎたりすると一部の組織に極端に負担が片寄ることがあるので、そうなると、傷ついてしまったり、故障の原因になります。そうなると痛みが発生してしまいます。
改善策
ここまで、肩こりの一般的な原因などを説明してきましたが、とにかく肩こりの解決策が知りたいですよね。
肩こりはとにかく生活習慣を変えることでほとんどの肩こりは消えていきます。
これは腰痛の時でも同じです。
腰痛についての詳しい改善策をお知りになりたい方はこちら。
職場などの環境を変えることは出来なくても、少しでも自分で体質を変えるなどの努力に取り組めば、肩こりも解消されていきます。
上記でも説明したように、他の病気やケガなどが原因での肩こりの場合は、その原因を取り除くことが優先となりますが、とはいえ、世の中のほとんどの肩こりが血流不足で起こっています。血液の流れを日常的に確保してあげれば肩こりは消えていくんですね。
でも知って欲しいのは1回2回程度、何かをやっただけで、今後もう肩こりとはおさらば、ということはありえないですよ。
やっぱりどんなことでも、日々の積み重ねなんですよね〜。
肩こり解消には筋肉を増やそう!
ということで肩こり解消に一番有効なのは、筋肉を増やすことですね。それも首や肩周りの筋肉ですね。先ほど解説した関係する3つの筋肉で出てきた筋肉を中心に鍛えることです。
僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋です。しかし、これらを単体で鍛えることも難しいし、筋肉は結局他の筋肉と連動しているので、全体的に鍛えることが大切です。
肩こりで言えば、僧帽筋だけではなく、胸の筋肉、腕を引くときに働く広背筋、肩の関節そのものを包んでいる三角筋、小さなインナーマッスルなど総合的に鍛えましょう。
そうやって普段から鍛えることで血流が増していき血管も増幅していくので、より一層血液が流れやすくなるんですね!
だって筋肉にはたっぷり血液が通っているって分かりますよね。でも脂肪には血管はあまり通っていないんですよ。精肉店で鶏肉でも豚肉でも牛肉でも買ってきて見てみてください。白い部分は脂肪です。ここには血液が少ないので白く見えるんです。さらに筋肉でも赤筋と白筋というのがあります。
赤筋の方が多く血液を含むのです。この赤い筋肉を鍛えれば良いんですね。
筋肉の仕組みや、種類、どうやって動くのかなど詳しい説明している記事はこちらです。
そして大事な筋肉を鍛えるためのルール、原理原則というのがあります。これを守らなければせっかくのトレーニングも台無しになってしまうので、まずはトレーニングの原理原則を学んでみてください。詳しくはこちらへ。
トレーニングにで不安な場合や、正確にトレーニングメニューを組んで、計画的に体質を改善したいとなると、トレーナーに付いてしっかりトレーニングする方がとっても効率的で効果的ですよね。
良いトレーナーを探すことも第一歩となるので、探してみてくださいね。