関節痛って辛いですよねー。。。。
膝とか足になったら歩くのだってしんどいし、動くことがおっくうになるし、痛いしでいやです。
しかもその関節痛って結構長引くんですよね。すぐに解決しないことが多い。
そんな多くの人を悩ませている関節痛の話を今回はまとめたいと思います。
関節痛の原因
関節は想像以上にデリケートで色々な組織によって構成されています。
まずは関節の構造について詳しく知ると、ケガ予防にもお役に立つと思います。
関節の詳しい構造についてはこちら。
関節痛の多くの原因
関節痛はそのほとんどが老化によってというふうに言われています。
これを言われてしまうとどうしようもないですよね。
誰でも老化するし、老化は避けられないし。
でも、老化が原因であればなるべく関節が老化しないようにすれば良いという発想ですよね。
関節痛は老化だけが原因ではないのですが。
ちなみに関節痛の代表格は腰痛、膝痛、肩痛です。整形外科に訪れる人もこの割合が多いです。
腰痛は90%、膝痛は80%もいると言われています。
痛みの原因
関節が痛む原因は関節の軟骨が少しずつ減っていくことや、関節を取り囲む関節包が傷ついたり、靱帯が痛んだりするという現象です。
軟骨はクッションの役割をしていますが、すり減っていくとそのクッションの形が変わったり、減ったりして、痛みが出てくるのです。
関節は関節包から栄養をもらっているのですが、この栄養供給の流れも年齢とともにスピードが遅くなり、関節が潤わなくなってくると表面がザラザラしてきて軟骨がもっとすり減る原因になってしまいます。
日常生活でこの軟骨はとても重要な役割をしてて、関節の動きをスムーズにしたり、衝撃を吸収したりしてくれます。
軟骨がすり減ってくると、さらにその周りの筋肉をつなぐ腱や靱帯にまで衝撃が波及してしまい、痛みが広がってしまいます。
痛みの種類
関節痛にはいくつか種類があると言われています。
① 自発痛
関節を動かさなくても痛む痛みで、関節の炎症が続いていて、関節を包んでいる関節包の中の滑膜が腫れて関節液が増加しているため。
② 圧迫痛
炎症を起こしている関節を押すと感じる痛み。
③ 寒冷痛
寒くなったり、冷えた時に感じる痛み。
④ 運動痛
関節を動かすと感じる痛み。
⑤ 荷重痛
軟骨がすり減っていて、直接関節に体重がかかると感じる痛み。
⑥ 阻血痛
関節周辺の血管が狭くなったり詰まっていて、血流が悪くなっている時に組織が酸素不足で痛みを発生する痛み。
⑦ 心因痛
精神的なストレスなどによって起こる痛み。
腰痛について
ここで現代病ともいえる腰痛についての話題にしたいと思います。
腰は私たちが生活、行動する上で要となる部分ですよね。二足歩行ではとくにこの背骨や腰に負担が大きいと言われています。
腰は常に物理的なストレスを受けています。そして、そのストレスに耐えられなくなって痛みや歪みが出てきてしまうんです。
背骨の構造は椎骨(ついこつ)という一つ一つの骨が積み木のように積み重なって出来ています。頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎1個、尾椎3~5個という風にたくさんの骨が重なっています。
その関節の間にはクッションとなる椎間板(ついかんばん)が存在しています。
背骨の詳しいお話はまた別の記事でまとめています。構造などをもっと詳しく知った方が予防にも繋がります。
詳しくはこちらへどうぞ。
背骨は筋肉や靱帯によって支えられています。
この筋肉は靱帯が弱ると背骨を支えられなくなり、背骨への荷重に耐えられなくなったり、歪んだりしてしまう原因になってしまいます。
背骨には正常なカーブがあるので、そのカーブが崩れてしまうと痛みの原因になります。筋肉のバランスが崩れるとこのカーブも崩れてしまいます。
正常なカーブについては上に紹介している「背骨について」という記事でご確認くださいね。
また、さらに背骨の基盤でもある骨盤にも傾きなどが発生するとその歪みが背骨に伝わってしまいます。骨盤を取り巻く筋肉はたくさん存在していて、代表的なのが大臀筋や大腿直筋、ハムストリングス、腹筋群、腰部背筋群、そしてインナーマッスルの腸腰筋などです。
これらのバランスが崩れると骨盤の傾きが生じて、体全体の歪みにも繋がってしまいます。
骨盤や背骨がずれてくると骨が神経に触ってしまい、強い痛みが出てくる原因になったりします。
解決策
ここまでは関節痛の種類やメカニズム。
関節の構造、背骨の構造などのお話がメインでしたね。ちょっと難しい言葉も出てきて分かりにくかったかもしれません。
でも、ここからは、実際の解決法などを説明していきます。
全ては筋肉
大げさなようで大げさではないですよ!
当然、病的な関節痛や骨折などの関節痛もあるので、筋肉だけで解決しないものもあります。
ここで、言えるのは「現代病の範疇の関節痛」に対してです。
例えば背骨の歪みなどは、背骨を支える筋肉が固く縮んでいたり、どちらかが弱っていたり、などして左右前後の筋肉バランスが崩れた状態です。そうなると神経に触ったりして痛みが出ますよね。
そのような時は固い筋肉を伸ばしてあげて、弱っている筋肉を強化してあげることで、背骨を自ら支えることができるようになります。
膝の痛みも同じです。膝には背骨のように積み木状態ではないですが、常に体重を支えています。その関節を軟骨や靱帯だけで支えるような状態にしてしまうと、より一層軟骨や靱帯が傷ついてしまいます。
しかし、膝にあるものは軟骨や靱帯だけではないですよね。
筋肉も存在していますよね。
むしろ筋肉で繋がっています。ということは軟骨や靱帯で支えるのではなく、筋肉で支えてあげると関節を守ることができるのです。
これには単純に膝に繋がる筋肉を強化するしかありません。
とくにクッションの役割も担ってくれる大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の強化は必須中の必須です。
肩の痛みも同じです。肩の場合は全方位を包むように筋肉が存在しています。それも足と違って細かい小さな筋肉です。
肩にはインナーマッスルも多くあり、傷つきやすい筋肉が多いです。ですので、強化も慎重にする必要があるのですが、強化しなければ予防にもなりません。
今は亡き故九重親方(千代の富士)は現役時代、肩が弱く脱臼しやすかったのですが、肩周りの筋肉を徹底的に鍛えて脱臼の予防をしていました。肩は筋肉に包まれているので、肩を守るのも筋肉なのです。
まとめ
関節痛にはさまざまありますが、ほとんどが生活習慣や現代病が原因であることが多いんです。
そして、幸いにもこのように生活習慣によって起こっていることは生活習慣を変えれば解決することでもあります。簡単なようで難しいですが、難しいようで簡単でもあるんです。
現代病も同じですよね。現代特有の生活習慣によって引き起こされますので。
これらを解決するのはやっぱり筋肉なんです。
筋肉のバランスや柔軟性、強化を行なっていくことで解消される症状がとても多いのです。
そこで必要になってくるのが、このバランスや柔軟性、強化をする方法です。
実際にはトレーナーに付いて教えてもらいながら行うことが一番の近道でもあります。
ケガやそういった症状に詳しいトレーナーと出会うこともこれからの時代は必要なことかもしれませんね。
老化を予防するのにも、筋肉を強化するのにもとっても有効な筋トレはこちらをご覧ください。
柔軟性があった方が良い理由もこちらにまとめています。
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