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まず、丹田とはなに?? とくに臍下丹田は体幹の重要基盤 どうやって丹田を鍛えるの? 丹田が鍛えられると得られるメリット |
まず、丹田とはなに??
武術の世界ではよく耳にする、「丹田」。
一体なんなのかわからない人も多いと思います。
実際、解剖学的には「丹田」という器官は存在していません。
じゃ、ウソなの??世の中の丹田理論は、詐欺なの?
いえいえ、それは違います。
騙しているわけでも、詐欺でもないです。
丹田は東洋医学的な観点では存在しています。
とくに東洋思想のなかには認識として存在します。
え??認識として?科学的根拠はないじゃん。
たしかに現代科学としての根拠はないです。
ただ、それは現代科学の物差しで計った場合です。
今の科学が発達する前から中国では丹田を意識してきました。インドでも丹田とは言いませんが、チャクラというような言い方をしてきました。
はるか昔から言われていることには何かしら根拠があるものです。
断言できます。
現代科学では解き明かせない丹田のパワーは存在します。
実際、むりやり現代の解剖学的な目線で見てみると、丹田の位置には腸腰筋があり、腹筋で言えば下っ腹で、腹部の血管の大動脈の分岐点があり、裏には腰骨の付け根で仙骨の境目あたりに位置しています。
人間の重心と丹田の意外な関係。医学的な観点からも説明している記事はこちら。
このあたりの器官は上半身と下半身の中間地点です。
上半身の大動脈もこのあたりから下半身の動脈になっていきますし、腸腰筋はまさに上半身と下半身を繋ぐ筋肉であり、背中側には下半身を支配している馬尾神経のスタート地点あたりでもあります。
これでなにが分かるかというと、体の中心的存在であり。たとえばここに包丁を一突きした場合、大事な動脈が切れたり、腸が破れたり、深く入れば神経の束が切れたり、と人として立っていれなくなったり、そもそも命の危険があります。
そんなに重要なのです。
これが臍下丹田と言われています。もしくは下丹田とも言われます。
そして中丹田は、心臓の部分です。これも言わずとも分かりますが、命に直結してますよね。
最後に上丹田。これは額の位置です。
丹田と言われるところは生命維持にとっても大事な部分なのです。
決して、霊的な話や、神秘的な話、空想、などではないんですね。
とくに臍下丹田は体幹の重要基盤
上丹田と中丹田は意識をすることはできても、自分でコントロールすることはできないですよね。
でも、臍下丹田は自分の力でコントロールしたり、鍛えたりしていける部分なんです。
先ほども記述したように、臍下丹田の位置には、大事な血管だったり、神経の束だったり、小腸の塊だったり、筋肉だったり、が存在します。
下半身と上半身の連絡はこの狭いエリアを通って連携しあっているのです。
そうなると、はやり、このエリアを意識的に鍛えていくことが全身への効果となっていくことは理解しやすいですよね。
そうです、このような理由から、丹田を強くすることが最大の体幹トレーニングなんです。
丹田についてのその他のすごい役割や若々しくいるために秘訣などたっぷりまとめている記事はこちらです。
どうやって丹田を鍛えるの?
これはいたってシンプルで、霊的なものでもなんでもありません。
下腹部に力が入っていくような動作や、鍛錬をしていけばいいのです。
普通の腹筋運動ではこれは刺激できないです。
もちろんやった方がやらないより良いですが。
武術ではこの丹田を鍛えるようなメソッドが豊富にあります。なにか一つで鍛えるのではなく、複合的に鍛えるのが、そして複合的にじゃないと鍛えられないのが丹田なんですね。
例にあげると、例えば体を捻っていく行為や、腹圧を高めながらしゃがんでいくこと、腕と脚を同時に使うこと、など様々です。
筋トレで下腹部を鍛えるのは実はかなり難しいトレーニングなんです。トレーニングの上級者レベルなんです。
それほど、腹筋含めて、下腹部は効かせるのが難しい筋肉なんですね。
難しいということは、重要な何かが秘められているんです。
丹田が鍛えられると得られるメリット
丹田が鍛えられると、いくつかのメリットを得ることができるんですね。
それは、腰痛と肩こりが消えていくことなんです。
さらにギックリ腰にならなくなります。動きが安定します。
動きのキレが出てきます。
軸がブレなくなってきます。
現代社会ではどれも失われているものばかりですよね。現代病のようなものですよね。
丹田を鍛えることは現代の解剖学では認識されていなくても、その効果はやってみれば誰でも実感するものです。
丹田はすごいと思いますよ!
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