腹筋の仕組みと効果
腹筋は誰もが一度はやったことはある運動種目だと思います。学生の頃、体育の時間や運動系の部活の時には必ずと言っていいほど取り入れられたと思います。
大人になっても何度かやった人も多いと思います。
でも腹筋は辛くてなかなか続かないことがほとんどではないでしょうか。気持ちが先に挫折してしまいがちです。
腹筋は人体の中心部に位置している大切な筋肉。筋肉はどれも大切なのですが、腹筋は動作の要となる中心的存在なんです。
腹筋は体幹と言われる部分にあり、安定感や動きのキレと大きな関係があります。
普段の動きやスポーツの時の動きでキレがある人とない人の違いは腹筋の力が関わっています。
まう腹筋は解剖学的には4つの層に分かれて構成されています。
①腹直筋
②外腹斜筋
③内腹斜筋
④腹横筋
の4つです。
腹直筋はシックスパックでも有名な筋肉ですよね。動きとしては身体を丸める時に使われる筋肉です。
外腹斜筋と内腹斜筋はともに連動して身体をねじる時に使われます。
そして、腹横筋は一番インナーに存在していて、内臓を固定したり、呼吸とつながっていたり、ねじったり、身体の軸がブレないように働きます。
腹筋はこのように身体の動きととても関わっています。
腹筋は体幹を安定させる働きがあるので、腰の保護にもつながります。腰痛がある人は腹筋が弱っている傾向もあります。
ここぞと言う力も腹筋が関わっています。
よく「腰の入った動き」とかいう表現がありますが、まさに腹筋ががっちり入っている状態です。背筋だけを使ってしまうと腰への負担が増えて腰を壊してしまいます。
初心者向け、たった一つの普段使いで鍛える腹筋トレーニング
腹筋が強い方が良い、というのは理解はできますが、鍛えるという行為がそもそも辛くて腹筋が鍛えられないという人が多いと思います。
ではどうすれば良いのでしょうか。
ここでの提案はなるべく普段使いで腹筋を鍛えるということです。
あえて時間をさいて腹筋を鍛えるというのではなく、普段の行動の中に腹筋を刺激して、鍛えていくというものです。
たくさん種目をあげればキリがいないのでまずは一つだけご紹介します。
腹筋は呼吸と関わっているので、呼吸をしながら鍛えるのです。
一度試して欲しいのですが、息を思いっきり吐くと腹筋が締まってくる感じがすると思います。これ以上吐けないというくらい息を吐くと勝手に腹筋が収縮しますよね。
この感覚を覚えて欲しいのです。
あとは、この息吐き腹筋を普段の行動の時に気づいたら取り入れるのです。
たったそれだけです。
大事なポイントは息を止めないことです。慣れてくると腹筋が収縮した状態でも息を吸ったり吐いたりできるようになります。
どんな体勢でも可能です。座っている時でも、立っている時でも、歩いている時でも、仰向けに寝ている時でも大丈夫です。気づいた時にやってみましょう。
まとめ
腹筋は身体の軸の安定化や内臓の安定化、動きのキレ、呼吸などに関係しています。とても大切な筋肉です。
しかし、鍛えるのがとっても辛くてだいたい挫折しがちでもあります。
腹筋が鍛えられると腰の保護にもなり腰痛の予防にもつながります。
そこでやって欲しいのが息吐き腹筋です。
思いっきり息を吐くと腹筋が勝手に収縮します。その感覚を身につけていくのです。
どんな時でも可能で、歩きながらでも、立っている時にでも、いつでも効果的です。
ぜひとも取り入れたトレーニングですね。